ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

2026-03-01から1ヶ月間の記事一覧

教員不足3827人という数字

3月5日に文部科学省が公表した「教師不足」に関する実態調査の結果が話題になっている(少し前のニュースだが、年度末の今だからこそ)。 news.tv-asahi.co.jp 相変わらず、現場に人は足りていない。 4年で倍増 上記の記事で紹介されている内容は以下の通り…

教室の中の「日本語の壁」にどう向き合うか

日本語指導が必要な外国籍の児童生徒が、20年前と比べて約3倍に増えているという報道があった。 kumanichi.com 文部科学省のデータによれば、公立小中高校に在籍する外国籍の児童生徒のうち、日本語指導を必要とする子どもは約5万8千人。日本国籍を持ちなが…

法教育のデジタル副読本

法務省が高校生向け法教育リーフレット「18歳を迎える君へ」をデジタル副読本として刷新・公開したとのこと。 www.kyoiku-press.com www.moj.go.jp 従来の解説動画等とも連携しているとのことで、教員が限られた授業時間内で活用しやすいように工夫されてい…

学校図書館は「役に立つ場所」だけではなく

文科省の「図書館・学校図書館の運営の充実に関する有識者会議」が報告書「図書館が拓く未来の学びと地域社会」を公表した(2026年3月17日)。 www.mext.go.jp 日本教育新聞でもこの報告書について報じられている。 www.kyoiku-press.com 日本教育新聞の報道…

アプリと学力の「鶏と卵」問題

まず断っておくと、以下の考察は元の調査論文を直接参照したものではなく、こどもIT(2026年3月27日付)に掲載されたスプリックス教育財団の調査報告記事の内容に基づいている。 edu.watch.impress.co.jp 元データの詳細や方法論の精度については直接確認し…

文科省の生成AIポータルサイト

年度末である。新年度に向けて、生成AIの活用をどう進めるか(あるいは進めないか)を整理するには、今がちょうどよいタイミングだろうと思う。 文科省が「ポータルサイト」を用意している意味 文科省が「学校現場における生成AIの利用について」というポー…

「AI学長式辞」の違和感はどこから来るのか

東京情報大学が本日の卒業式で、学長のボイスクローンと生成AIによる「AI学長式辞」を日本初の試みとして実施するという。生成AIが式辞文を作成し、AI音声で朗読。その後に学長本人によるリアルコメントも行われるらしい。 www.itmedia.co.jp AI・データサイ…

「そのまま使える」教材のニーズと、その先にある課題

ICT

NPO法人企業教育研究会(ACE)が、アクセンチュアの支援を受けて開発した小学生向け生成AI講座の教材パッケージを全国配布し始めたというニュースが出ていた。 www.kknews.co.jp 特徴的なのは「授業台本」が完備されているという点である。 進行の仕方、児童…

教員の発信か子どもたちの発信か

千葉県教育委員会が、県立学校160校と教育委員会本体に法人向け情報発信ツール「note pro」を一括導入すると発表した。都道府県単位での一斉導入としては全国7例目になるという。 制度としてのインパクト 今回の取り組みのポイントは、個々の学校の判断では…

「みまもり」について考えた

以下の記事を読んでしばらく考え込んでいた。 www.kknews.co.jp スタディポケットが「みまもりプロンプト」という新機能を2026年度にリリースするというものだ。担任教員が生徒一人ひとりのAI対話に個別の配慮や指針を付与できる。 ひらがなの分かち書きが必…

結局、基礎を学んだほうが早いのでは?

日本初の「バイブコーディング検定」なるものが登場した。一般社団法人日本AIスキル認定協会が提供する無料のオンライン検定で、生成AIを使って非エンジニアがアプリを作る「バイブコーディング」のスキルを認定するものだという。 newscast.jp バイブコーデ…

教員採用の早期化競争

京都府教育委員会が、2026年実施の「大学3年生等チャレンジ選考試験」の実施要項を発表した。 book.jiji.com 大学3年生のうちに1次試験の一部または全部を受験し、合格基準を上回った科目は翌年度の採用試験で免除される、という仕組みである。 広がる「3年…

生成AI活用の議論に「ウェルビーイング」の視点が欠かせない

武蔵野大学が3月29日に高大連携シンポジウム「生成AI時代の教育を考える~AIは教育をどう変え、人間をどう幸せにするのか~」をオンラインで開催するという。 edu.watch.impress.co.jp 副題の「人間をどう幸せにするのか」というフレーズが目を引いた。 「使…

不調が重なり眠気に負けて…

今日は一日不調ですね…。 年度末が過ぎていくことが悲しい。調子が悪いのである。

ICTが「苦手だから使わない」で済むのか?

学校教育情報化推進計画の見直し案が検討されているという記事を読んだ。 www.kknews.co.jp 2022年に策定された計画がもう見直しの段階に入っている。 生成AIやメディアリテラシーといった新しい要素が目標に加わり、GIGAスクールの「次」を見据えたフェーズ…

ハーバードでも「答えはない」という

東洋経済education×ICTに、長崎の公立高校英語教員がハーバード教育大学院でAI×教育を学んでいるレポート記事が掲載されていた(上村洸貴氏、2026年3月15日)。 toyokeizai.net 留学約6ヶ月時点での率直な所感として、明確な答えを期待して渡米したが、ハー…

3月も下旬に

気づいたら3月も下旬に。 もう2週間で新しい生活が始まるのか。 憂鬱なことばかり

この前の記事にお返事をいただき

今週書いたこちらの記事に、なんと www.s-locarno.com 「アルバ・エデュ」の表理事竹内明日香さまから、問い合わせフォームに直接記事に感想をいただきました。 内容についてはここでは触れませんが、一方的に勝手なことを言える立場である自分の記事に対し…

学研のホワイトペーパーから見える子どもたちのリアル

学研教育総合研究所が公開している「小学生・中学生・高校生白書」のデータを、こちらの記事が取り上げていた。 edu.watch.impress.co.jp 好きな教科・嫌いな教科、生成AIの活用状況、自己効力感に関する設問など、なかなか興味深い内容が並んでいる。 国語…

生成AI×プロティアンキャリアという研修が出てきた

プロティアン・キャリア協会が「AI×プロティアン・キャリアドック」という企業向けキャリア研修の提供を始めたらしい。 prtimes.jp プロティアンキャリアといえば、法政大学の田中研之輔教授の研究で知られる概念で、組織任せではなく自分の価値観をコンパス…

国語WGの「話すこと・聞くこと」の個別化提言に覚えるモヤモヤ

中教審の国語ワーキンググループ第6回会合(3月9日)で、「話すこと・聞くこと」の個別化について委員から提言があったという報道を見た。 www.kyoiku-press.com 発表者の一人は、子どもの「話す力」を育む教育プログラムを提供する一般社団法人「アルバ・エ…

大人はスマホの「向こう側」を知らない

ICT

KDDIが中高生の子どもを持つ父親500人を対象にしたアンケート調査の結果を公開している。これがなかなか味わい深い。 ict-enews.net 子どもからの「塩対応」に悩む父親が約6割。メッセージを書いたのに「過干渉だと思われるかも…」と送るのをやめた経験があ…

高校生の生成AI利用率46%を「外からの目」で読む

海外の教育系求人サイトで、日本の高校生の生成AI利用に関する記事が出ていた。こども家庭庁が2月に公表した調査結果をもとにした記事で、高校生の46.2%、中学生の30.8%、10歳以上の小学生の8.6%が生成AIを利用しているという、あの数字である。 https://www…

AIチューターへの漠然とした違和感の正体

AIチューター「Alo」というサービスが3月から提供されるという記事を読んだ。 edu.watch.impress.co.jp 全教科の質問に24時間対応し、問題を撮影して囲むだけで学年や理解度に合わせた解説が返ってくる。教員向けには生徒の質問内容をAIが自動要約し、深夜学…

所見をAIで書くことの、その先にある問い

年度末が近づくと、指導要録や通知表の所見に追われる時期がやってくる。この作業の負担感は、現場の教員であれば誰もが共感するところだろう。 そこに生成AIを活用しようという動きが出てくるのは、ごく自然な流れである。 使えるものをきちんと利用するの…

教師不足と「定年まで働けない」の根っこは同じ

教師不足が3827人。若手・中堅の6割が定年まで働けないと感じている。 www.kyoiku-press.com www.kyoiku-press.com 本日の日本教育新聞に並んだ二つの記事は、一見別の問題のように見えるが、根っこは完全に一つである。 教員という仕事が、専門職として尊重…

「明記」の前に現場を守るべきでは

スポーツ庁と文化庁が、次期学習指導要領の総則に「適切な活動時間での部活動の実施」を明記する方針を決めたという。 www.kyoiku-press.com 働き方改革推進のためだというが、自分にはこれが教員の労働環境改善につながるとは到底思えないのである。 明記す…

入学前教育と課題の「適量」をめぐって

AI教材の入学前教育が25大学79学部に拡大しているという記事を読んだ。atama plusのAI教材を活用し、入学後の学びに必要な基礎学力を習得させる取り組みらしい。 edu.watch.impress.co.jp 自分としては、こうした学び直しの機会を提供し、大学での学びにスム…

専修免許の「取得促進」よりも修士論文を書く余裕を

中教審のワーキンググループが専修免許状の取得促進について議論しているらしい。 www.kyoiku-press.com 現職教員の研修を単位に含められる仕組みや、学校現場での臨床的な研究を必修とすることなどが話題に上がっているとのことだ。 専修免許があれば授業が…

高校無償化の「次」まで考える

高校の実質無償化が、いよいよ2026年度から本格的に動き出す。 自分はこのニュースに接したとき、まず海外の教育系メディアの記事を読んだ。 英語圏の報道は、日本国内のニュースと比べて政策の背景や文脈の説明が丁寧で、議論全体の構造を把握するのに非常…

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