ならずものになろう

少しは教育について話してみたくなりました。書き続けて考え続けてみたい。

ならずものになろう

国語教育

国語科の話を少しずつ

「国語表現」はなぜ選ばれないのか

文部科学省の国語ワーキンググループが公開している資料に、高校国語の選択科目の履修率が並んでいた。 論理国語77%、古典探究87%。それに対して、国語表現はたった16%…。 数字だけ見ると驚くが、教室に立っている身としては「まあ、そうだろうなぁ…」という…

方略と興味

5月末、全国大学国語教育学会のシンポジウムで方略の話を聞いてきた。 生徒は学校の中の読みと外の読みを別物として扱う、という指摘が、自分の中でまだどう捉えるべきか、片付いていない。 そして、そんなことを考えていたら、同じ頃、高校の論理国語で生成…

国語科の履修例と、例示が増えていくこと

日本教育新聞の電子版で、国語ワーキンググループが高校国語の履修モデルを示した、という記事を読んだ。 www.kyoiku-press.com 中教審の教育課程部会・国語WGが5月29日に第10回会合を開いて、次期学習指導要領の高校国語科について、事務局が履修モデルを出…

次期学習指導要領の国語の話が出たけど…

中央教育審議会のワーキンググループから、次期学習指導要領の高校の国語の科目再編案が出ている。 www.mext.go.jp 文字が多くて何がいいたいかわからん…。ここまで文字を詰めるならスライドではなくて議事録か文書にしてくれよ…スライドにされてかえって意…

「AIは東大に合格できない」のその後

日経新聞で、AIに東大入試と京大入試を解かせた共同調査の結果が出ていた。 www.nikkei.com オープンAIのモデルが文理ともに最高点を超え、京大を含めて全科類で「首席」相当の点数だったらしい。 「AIは東大に合格できるか」の記憶 正直、今の生成AIの性能…

国語のワーキンググループがありましたね…

第7回国語ワーキンググループの資料を眺めていたのだが、まあ…正直なところ、これは一読してすぐに飲み込めるような代物ではない。 www.mext.go.jp 自分はこの手の議論はそれなりに追いかけているつもりなのだけれど、それでもかなり手強いぞ、これは、とい…

この前の記事にお返事をいただき

今週書いたこちらの記事に、なんと www.s-locarno.com 「アルバ・エデュ」の表理事竹内明日香さまから、問い合わせフォームに直接記事に感想をいただきました。 内容についてはここでは触れませんが、一方的に勝手なことを言える立場である自分の記事に対し…

「情報科」の誕生と、国語科が果たすべき役割

愛媛県の県立高校に初めて「情報科」が設置されるというニュースが報じられた(日本教育新聞、2026年2月5日)。伊予高校の「理数情報科」と新設の小松高校に設置されるとのことである。 www.kyoiku-press.com 情報教育は大切だからこそ こうしたニュースに触…

コンテンツを考えがちだけど…

高校の国語ってコンテンツで考えられやすいんだよなあ…。 今後、発売になる本の目次を眺めて…うーん……高校の国語を語るのに、コンテンツの話ばかりなんだなあ……と見ていた。 まあ、そういう面があるのは仕方ないのだろうな…。

AIで見取るか見取らないか

生徒が提出したレポートをAIに読み込ませれば、数秒で要約が手に入る。便利な時代になったものだと思う。キーワードは抽出され、論理の破綻も指摘してくれる。評価のために必要な情報は、ほとんどそこに揃っている。 でも、なんとなくそればかり使う気になら…

夏休みの宿題、誰が書いた?

ある生徒が提出したレポートを読んで、色々と思うことがあった。 構成は論理的で、引用されている資料も的確。言葉の選び方にも巧さが感じられる。正直に言って、非の打ち所がないのである。 手放しで褒めるべきなのだろう。しかし、はっきりと思うことがあ…

国語科の「話し合い」の行方

国語科の「話し合い」は本質的には「よりよく話し合うとはどういうことか」という言語の学習であるべきである。国語科はコンテンツの内容を学ぶことがメインではなく、言語の役割や言語を通したものの見方考え方を身につけることが目指すべきことである。 た…

「書けない」に寄り添うということ

先生方にとって、この三連休はどのような時間だったでしょうか。 それぞれの過ごし方があるかと思います。 自分はというと、その多くの時間をPCの前で過ごしていました。学会発表に向けた、予稿集の執筆のためです。 目の前にはPC。画面には真っ白なワードフ…

平和教材と向かい合わなければいけない

本日で終戦80年である。 幸いにして日本は戦後、国土が戦争に巻き込まれるようなこともなければ、戦争の恐怖を心配する必要もない状態でここまで来られた。 自分が生きているうちに戦後100年を迎える可能性はそこそこあると思うが、あと20年、その平和が続く…

学習指導要領は変わったはずなのに

最近になって以下の記事が読まれることが増えている。 www.s-locarno.com なるほど、高校2年の一学期の後半戦は、「山月記」の時期である。 定番教材の「山月記」は相変わらず、この時期に読まれているのだろう。 ただ、引っかかるのは何かと言えば、学習指…

国語科の授業の仕事は…

最近、国語科の授業の役割を考えると、生徒が無意識に使っている言葉の技術に、丁寧に名前をつけて、子ども自身が自分の技術として使えるようになることなのではないかと、最近になって感じている。 国語に対する苦手意識や言い訳として繰り返される予防線を…

メモを取る姿を見せること

メモを取る、メモを構造化するということは国語科の授業にとってはかなり大切なことである。 しかし、メモを取るという行動は日常的に勝手に身につくものではない。 どこかでメモを取るという訓練を授業で受けてこないと、メモを取るという習慣はなかなか育…

そんなのってある?

教科書検定についてこんな記事が出ていた。 www.nikkei.com 前回の教科書検定で第一学習社が制度の穴をついて小説を載せたために、今回の結果ではこういう結果になる。 逆にいうと正直に小説を載せなかった教科書が大幅にシェアを減らすようなことがあれば、…

授業開き、高校は…?

明治図書の雑誌で授業開き特集を見ると、いよいよ年度末、新年度が近いなあと思います。 教育科学 国語教育 2025年 04月号 (国語授業開きアイデア超大全―1日目からすぐ使える) 明治図書出版 Amazon 授業開きをどこまで意図的にやるか、授業者がイニシアチブ…

色々と記事を書かせてみるけれど…

生成AIと書くことの関係について、色々と悩んでいるところである。 例えば、GoogleのAI Studioだとかであれば、かなり細かい調整をすることも可能だし、ChatGPTのカスタムインストラクションなどを用いると、欲しい出力に近いものをシンプルに得ることも出来…

結局の近道は…

国語の力の差を色々な場面で痛感することが多い今日この頃。 一人一人と話していて、痛切に感じることは、国語の力と曖昧な言い方にはなるけれども、どれだけ言葉を自由に使えるかは、やっぱり言葉に触れてきた量がものを言う部分が大いにある。 その意味で…

AIにやりたいことが追いつかない

最近、話題のDeepseekがPerplexityなどで利用しやすい形で使えるようになっている。プライバシーの懸念を少し減らしてくれる方法となっているので、試してみようかという気になる。 実際に触ってみて感じるが、こちらのイメージが曖昧なものであっても、勝手…

見立てと授業

今月の『教育科学国語教育』はなかなか読み応えのある回である。 教育科学 国語教育 2025年 02月号 (「もっと子供主体の授業にしたい!」―達人へのステップアップ) 明治図書出版 Amazon 「子ども主体」ということは、やはり一筋縄ではいかない。指導書の学習…

当たり前だけど、褒められたら嬉しい

微妙に授業数が余ってしまって、持て余している授業がぼちぼちと。 普段はカリキュラム的にやらないような内容を、少しの遊び心と併せて実施してもいいかなぁと思う時期。 遊び心で実験して、次の単元を考える。そういうちょっとしたアイデアを試してみたい…

また来年に向けて

全国大学国語教育学会の二日目。 本日はうっかりと寝坊して午後からの参加に。実は越谷にくるのは初めて。もちろん文教大学にくるのも初めて。 全国大学国語教育学会で色々な大学に行きますが、それぞれの街の風景を知ることも楽しいですね。 また、来年も参…

誰に向けての授業なのか

授業づくりは難しい。 自分がどれだけ教材研究をしても、掬い損なうことが山ほどあると思うと、とても身につまされるのである。 自分が授業を作るときには、一番国語が嫌いで、やりたがらない子どものことを考える。そういう子どもがいづらい場所にしたくな…

来週は全国大学国語教育学会へ

今日も仕事で全く休みがない。 そんな状況であるけれども、来週は来週で全国大学国語教育学会である。昨年の信州大会以来一年ぶりの参加である。 去年に比較して、生成AI関係の発表がほぼ無いということに意外感がありつつも、ラウンドテーブルでじっくりと…

論理と文学だけではないのだけど…

何度も蒸し返されるこの話。 www.yomiuri.co.jp 「国語表現」の話は端から度外視されているわけで、この議論の論点が「入試」と教員の都合で終始してしまっているのも、まあ…ずっとこの数年。 「現代の国語」はなぜ嫌われるのか: 高校国語の歴史研究と実態調…

国語力なるものをどうするか…

こんな記事を見た。 www.nikkei.com この手の国語科に対する批判めいた話は、定期的に繰り返される話である。この記事だと国語科教育と言うよりも新しく始めた教育に対する批判のような内容が中心になっているけど、まあ、そういう話もよくある。 個人的には…

フィードバックは迅速に…

9月の初めから総合型選抜の出願が始まるので、かなり添削が忙しくなってきている。 国語科の教員の一つの宿命として、とにかく添削物が溜まりがちである。 しかし、添削物は溜めてしまったら重さを増して自分に降りかかってくるので、とにかく早く回した方が…

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